太陽電池用環境制御試験ボックスの開発支援

製品概要

有機系太陽電池は未封止* のまま保管や測定を行うと大気中の酸素や水分の影響で劣化が進行しますが、封止する際にも適切な封止材でないと接着剤から揮発する成分の影響を受けてしまうことなど、多くの課題があります。環境制御ボックスを使用すれば、封止材を使用せずに酸素や水分を遮断できるため、任意の雰囲気環境で保管や測定を行うことが可能です。

　* 封止：太陽電池セル・モジュールを適切な材料で密封し、酸素や水分などから保護すること。

KISTECの支援内容

支援先企業と共同開発した、酸素や水分を遮断し適切な雰囲気をコントロールできる環境制御ボックスについて長期間にわたる測定を行い、有機系太陽電池の一種であるペロブスカイト太陽電池の劣化抑制に効果があることを検証しました。

また、酸素濃度を変えた複数の小型ボンベと組み合わせることで、簡単に環境を変化させることができます。