炉内温度管理のための安価な温度測定チップの開発

支援先企業: アセイ工業株式会社
KISTECの支援メニュー:技術開発受託(令和元年度)

製品概要

工業製品の熱処理工程における温度管理には一般に熱電対が用いられます。しかし、熱処理炉内の温度分布を評価するには多数の熱電対を設置する必要があり、コスト面に課題がありました。

本製品は熱電対と比較して安価であり、また配線が不要なため、多数のチップを炉内に容易に設置して温度分布を測定し評価することが可能です。

KISTECの支援内容

本製品は、加熱による鋼材の硬さ変化を利用しています。
KISTEC では温度測定チップの作製から性能評価まで、一貫した製品開発支援を行いました。開発にあたり、最初に温度測定チップに用いる鋼種を選定し、その鋼材に適した硬さ測定方法を決定しました。
次に、温度測定チップを作製して炉内に設置し、加熱温度・加熱時間に対する硬さの変化、温度測定精度を明らかにしました。更に、チップの製造ロット毎のばらつきを評価し炉内温度管理システムとして完成させました。

温度測定チップ
温度測定チップ
  • この製品化事例に関連するお問い合わせ
  • 担当:機械・材料技術部 ナノ材料グループ