光触媒とナノ多孔質繊維を組み合わせた、新規の防臭・汚れ分解機能に優れた繊維生地の開発

支援先企業:日本ゼトック株式会社、岐阜大学、FiberCraze株式会社
KISTECの支援メニュー:産学公連携事業化促進研究、臭気分解性能評価

製品化への課題

光触媒粒子をフィルムや繊維生地に含有させることで、防臭・汚れ分解といった効果が期待できます。しかし、従来の練りこみなどの方法では、光触媒粒子が内部に埋没してしまい、性能が十分に発揮できないことがあります。光触媒粒子が剥離することなく、その表面を露出させ、効果的に光触媒反応を起こす方法が課題となっています。

KISTECの支援内容

光触媒を含有する材料にクレーズ(ナノサイズにコントロールした穴)をつくり、光触媒粒子表面を露出させ、効果的に光触媒反応を起こす製品の開発をめざしています。KISTECでは、光触媒に関するノウハウを活かし、使用する光触媒の選定と、試作された光触媒含有フィルムの性能評価を実施しました。クレーズにより臭気成分の分解速度が約20倍向上することを確認しました。

クレーズの有無による悪臭物質分解速度の比較
  • この製品化事例に関連するお問い合わせ
  • 担当:川崎技術支援部 材料解析グループ