次世代事業創出デザイン支援事業
次世代の新ビジネス・新サービス、新商品開発の創出に向けて、KISTECは総合支援をいたします。
県内中小企業の優れた開発力と、デザイナーの顧客視点やアイデアを掛け合わせて、
ロボット等が活躍する次世代の社会の実現を促進
神奈川県及び地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(以下、「KISTEC」という。)では、「さがみロボット産業特区」の取組により、生活支援ロボット(以下、「ロボット」という。)の実用化・普及を通じた県民生活の安全・安心の実現を目指して取り組んでいます。
この取組を地域経済の活性化につなげていくためには、ロボット開発企業だけでなく、ロボットに関連する各種製造業が協力して社会実装の成功事例を生み出し、そのノウハウを共有することが必要です。さらに、社会情勢(VUCA・DX等)への対応力を高め、共に新ビジネス・新サービスを作り上げることで、ロボットが活躍する社会を推進することができます。
KISTECでは、ロボット等が活躍する次世代社会の実現を促進するため、新ビジネス・新サービス・製品開発を商品コンセプトづくりから試作開発まで実施する一連の総合的な支援を、デザイン事業者と共に行う事業を実施しています。
「次世代事業創出デザイン支援事業」は、KISTECの「支援モデルプロジェクト」として、開発企業、デザイン事業者、KISTECの3者で開発を進めながら事業を展開します。
企業とデザイナーをマッチングし、ユーザーとの共創、デザイン開発、試作支援・知財支援を行います。KISTECは企業の課題に伴走しながら製品化・事業化に向けた支援を行います。
この支援を希望する開発企業の支援テーマと、提案力のあるデザイナーをそれぞれ募集を致します。募集についての詳細は「募集」タグより、それぞれの参加要件をご確認ください。
支援内容
次に揚げる支援をKISTECの「総合支援」という。
【総合支援】
・新製品開発、新ビジネス・新サービスの創出に係るデザイン支援
・プロジェクトに必要なメンター(専門家)活用支援
・知財戦略コンサルティング支援
・試作支援
・技術連携支援
・販路開拓支援
採択件数
総合A・総合B 合わせて3件程度
総合A |
支援内容 |
新事業創出につながる要件定義書(コンセプト・デザイン等)の策定、事業化にむけたデザイン・試作開発等の支援 <業務委託費 200万円以内> |
総合B |
支援内容 | 新事業創出につながる要件定義書(コンセプト・デザイン等)の策定に係る支援
<業務委託費 80万円以内> |
事業の流れ
スケジュール
事業項目 (令和6年度)
4月8日(月)~ 5月7日(火) | 【開発企業】支援テーマ募集 *参加申込書の提出(様式1) |
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5月13日(月)〜 | 資格要件審査後、「支援候補」認定・テーマ発表
(企業名・応募テーマの概要をHPにて公開します) |
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5月13日(月)~5月24日(金) | 【デザイン事業者】支援候補マッチング希望申出書の募集 *プロポーザル募集要項(様式1)(様式2)の提出 |
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5月27日(月)~ 6月14日(金) | 【開発企業+デザイン事業者】支援候補企業・デザイン事業者のマッチング |
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6月 17日(月)~ 7月16日(火) | 【デザイン事業者】デザインプロポーザル募集 *プロポーザル募集要項(様式3)・プロポーザル募集要項(様式4)の提出 |
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8月 上旬 | 【開発企業+デザイン事業者】プロポーザル審査会・デザイン事業者選定 |
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9月 中旬 | 支援対象者・デザイン事業者・当研究所の3者で支援内容、及び、委託業務内容を協議・決定 |
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9月 下旬 | KISTECがデザイン事業者へ委託業務契約 *契約は3者契約となります |
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9月下旬 ~ 3月 中旬 | デザイン開発委託期間 |
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3月 中旬 | 事業成果発表会 |
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フォローアップ 次年度から | 展示会等で開発ロボットの普及・促進 |
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■商品化促進モデル事業(令和3年度)
テーマ「遠隔コミュニケーションロボット開発を支える「可触化デバイス」の商品化」
開発企業 マイクロテックラボラトリー株式会社
デザイン事業者 株式会社ナナヨンデザインラボ
本製品は、自社製品の強みであるギヤレスによる静音性、高精度位置検出、高バックドライバビリティを特徴とするμDDモーターを活用し、遠隔操作とその触感を再現する「可触化デバイス」です。
当事業開始後、人とロボットのコミュニケーションをつなぐ技術としてあるべき構想を検討し、遠隔操作や触るを可視化する技術はもっと身近にするために、開発者や研究者に訴求する「可触化デバイス」として製品化することができました。
■商品化促進モデル事業(令和2年度)
テーマ「提案型サービスロボット開発企業のビジネスモデル構築」
開発企業 株式会社アサイ・エンジニアリング
デザイン事業者 株式会社コンセント
本プロジェクトは、高い技術・開発力を有する一方、機密保持契約に阻まれ実績アピールが難しいロボット開発企業である株式会社アサイ・エンジニアリングが、潜在顧客に自社の価値提案をするための、ビジネスモデル構築、ブランド要件の定義の策定支援です。
当事業開始後、ビジネスモデル検討をファシリテーションしながら、第三者視点で強度の高い事業モデルとして構築し、潜在顧客を特定しその顧客課題にフィットする価値を見える化(企業・技術ブランディング等)に向けた支援を行いました。オンラインセールスツールを作成することで、収益化に向けた活動に直結させることができました。
当事業で定義したブランド要件に基づき刷新された企業サイト:(監修:コンセント、制作:株式会社ソリッドプラス社)
■商品化促進モデル事業(平成28年度)
テーマ「介護施設向け集中管理型見守りシステムのシステムデザイン開発」
開発企業 株式会社バイオシルバー
デザイン事業者 石田デザイン事務所
本製品は、ベッドマットレスや布団の下に設置することで、センサーマットから感知される生体情報(心拍・呼吸・体動)や、ベッドにいるかいないか、いつ離れたか、利用者の状況を介護者がリアルタイムに知ることができる見守り介護ロボットの開発です。
当事業開始後、耐久性や使い勝手に配慮し、看護現場でより洗練され、美しさや優しさが感じられるシンプルでスマートなデザインを目指しました。材料選定・機能試作テストを繰返すことにより、センサーマットの性能向上、センサーユニットのコンパクト化を実現し、製品性能を向上させ、平成30年度(3月)に商品化を達成することができました。
■商品化促進モデル事業(平成27年度)
テーマ「空圧式足首可動域改善補助装置の開発」
開発企業 株式会社 エルエーピー
デザイン事業者 株式会社ホロンクリエイト
この開発テーマは、脳血管疾患や怪我により足首が麻痺や拘縮(こうしゅく)した方のQOL(生活の質)向上のため、足首関節を曲げたり伸ばしたりする継続的な運動を安全にサポートする装置の開発です。
当事業開始後、KISTECがデザイン事業者や、神奈川県総合リハビリテーションセンターなどと協力して、商品戦略・企画から3Dプリンターによる試作開発支援、ユーザーヒアリング、製造監修まで一貫して支援したことで、平成28年度(10月)に商品化を達成することができました。現在、販売実績を伸ばしているところです。
お問い合わせ
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問い合わせ先
事業化支援部 支援企画課
〒243-0435 海老名市下今泉705-1
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