超音波映像装置による電子部品の内部空隙の観察
超音波映像装置とは?
超音波映像装置は、電子部品などの様々な材料・構造物の内部欠陥について、超音波により非破壊検査できる装置です。

パワーデバイスやMEMSデバイスなどの電子部品の内部には貼り合わせシリコンウエハが用いられています。
この貼り合わせシリコンウエハを作成するとき、貼り合わせ工程において界面に空隙が発生することがあります。
そこで、ある貼り合わせシリコンウエハの界面の様子について、超音波映像装置を用いて観察しました(写真1)。
※測定中は、サンプルを水中に沈めておく必要があります。
超音波映像装置による電子部品の内部空隙の観察

超音波映像装置による測定の結果、貼り合わせシリコンウエハの界面の複数箇所に空隙があることがわかりました(図1)。
※白く見える箇所が空隙です。

このような測定を様々な条件で作製したサンプルについて実施し比較・検討することにより、密着性が良好な貼り合わせシリコンウエハの作製条件がわかりました。
ご利用を希望される方へ
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料金表(単位欄にメーカー・型式を表記している場合:機器使用料金(特に記載がない限り単位は1時間あたり))料金NO. | 項目 | 単位(又はメーカー・型式) | 料金 |
---|---|---|---|
E0990 | 非破壊超音波映像撮影 | 1時間当たり | 9,570円 |
E0991 | 非破壊超音波映像撮影(データ解析のみ) | 1解析当たり | 3,740円 |
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材料 電子材料|技術分野 内部構造、不具合|分析・試験・評価法 内部状態
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